ポストプロダクションの仕事と役割

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エディター(編集)  【目次へ戻る】

映像の編集や合成など映像にかかわる仕上げ全般を担当します。最新の編集機器を駆使し、制作者の意図に沿うように迅速な映像処理を行ないながら作品を仕上げます。 作品の構成を熟知して的確な映像のつながりを提案するのは勿論のこと、撮影や合成の知識も兼ね備えながら、高度なデジタル技術を必要とする特殊効果を自在に扱うクリエイター的なセンスや、映像作品に必要な品質を維持管理していくなどのエンジニアとしての要素も必要とさます。 放送・CM・PV・映画などの制作スタッフとともに映像作品を創り出していく上で中心的な役割を担っています。

MAミキサー  【目次へ戻る】

映像の音にかかわる仕上げ全般を担当します。ワークステーションやミキシングコンソールを操作しながら、テレビ番組・CMをはじめとする多数のジャンルの映像に、セリフ・音楽・効果音などを緻密に重ねて作品を完成させます。 音響の仕上がり具合は視覚との相乗効果で作品の完成度に大きく影響をあたえるため、鋭敏な感性で音量・音質・音像空間の総合的なサウンドデザインやミキシング処理を施しながら、コンテンツに応じてモノラルやステレオ、あるいは5.1chにいたるまで、さまざまな形態の音にまとめあげ、映像と一体化した音を生み出す能力が問われる仕事です。

音響効果(サウンドデザイン)  【目次へ戻る】

各種のコンテンツで使用される音楽や模倣音・擬音など音響的な効果にかかわる音源制作・管理の全般を担当します。作品で用いられる音楽の選曲や効果音(SE)により、視聴者が受ける心理的な印象は大きく左右されます。 サウンドデザインでは、日常のあらゆる音源から作品に最適な効果音を創りだし、多彩なジャンルの音楽に精通し、セリフやナレーション以外の全ての音源をたくみに扱うセンスが求められます。 音響効果のスタッフはMA作業のほか、生放送などのスタジオ番組でも活躍しています。

カラリスト(テレシネ)  【目次へ戻る】

カラリストは、映像の輝度や色彩などの色空間を自由自在に変化させて、時間・季節・心情までも映像の色で表現するスペシャリストです。 デジタル・インターミディエイトにも採用される最新鋭のカラーコレクターの能力を最大限に発揮させ、高度な知識と感性で作品創りに参加します。 ハイスピード撮影や色再現能力など、依然としてフィルムの優位性は続くと考えられています。 カラリストは、そのフィルム素材を、演出家やカメラマンの意図する画調や色彩を的確にモニタ上に再現させながらビデオ信号に変換します。 さらに、カラーグレーディングは、ビデオ撮影等あらゆる作品においてのその必要性が高く評価され、作品の完成度を高める上で欠かすことができません。

データ変換  【目次へ戻る】

合成素材の受け渡しやファイルベース撮影などの作業フローと連携して、各種メディアの変換を担当します。変換アプリケーションの特徴や特性を活かして、静止画・動画・音声をはじめとする多種多様のデータの形式を取り扱います。 高度な知識と経験で、最終的に必要とされる用途や要求される品質に応じて適切な変換を行います。素材の搬入や納品の際に、相互のアプリケーションなど作業環境の違いで互換性が失われたり、 オリジナルデータの消失をともなう危険性もあるため、細心の注意を払って作業を行うことが求められます。 ポストプロを取り巻く技術動向が急速に加速する中で、迅速なデータ変換は不可欠な要素であり、ますますその重要性が認知される仕事です。

オーサリング・エンコード  【目次へ戻る】

オーサリングは、文字や静止画、音声、動画からなる複数のマルチメディアのデータを、編集・統合・変換を経て、DVD、CD-ROM、WEBページなど用途に応じたアプリケーションやハードの仕様に適合するマスターファイルにまとめる作業を担当します。 スタッフには、デザイン性を考慮しながら異なるデータを組み合わせて構成する芸術的なセンスと、最先端の技術知識や高度な品質評価の技能が要求されます。 エンコードはオーサリングの前工程で、音声や映像素材を各種のメディア規格で許容されるビットレート(データ)の範囲内でできる限り高品質を維持しながら、動画などに変換する作業を担当します。 近年ではDVDのみならずストリーミングなど多くの分野で様々なエンコード方式が採用されており、メディアごとの特性や品質に精通したスタッフが求められています。

VFXコンポジッター・CGアーチスト  【目次へ戻る】

CMや特撮ドラマ、映画などにおいて視聴者に驚きと感動を与えるVFX(ビジュアル・エフェクト)やCG制作にかかわる作業を担当します。 CGアーチストはコンピューターを駆使して、実際には存在しない物体や撮影が困難な事象を3D-CGなど最先端の技術でリアルな映像に創り上げます。 VFXコンポジッターには、高度な合成技術を駆使しながら実写映像とCGを融合させ、より効果的な仮想映像の世界を作品の中で表現していく柔軟なクリエイティビティが求められます。

技術サポート  【目次へ戻る】

スタジオ内で稼動する機器(ハードウェア)やソフトウエアなどの保守・管理全般を主に担当します。日常の点検・調整・緊急時の機器トラブルの対応などのメンテナンス業務のみならず、 最先端の技術動向を見据えて制作関連機材などの調査や評価、実際の作業フローに適したシステムの提案や構築を行いながら、ポスプロ業務の円滑な運用を強力にバックアップします。 ポスプロで導入される技術は多様化しており、ハードウエアからソフトウエアまでを網羅する幅広い専門知識は勿論のこと、あらゆる作業実務に精通して迅速で的確な判断が要求される仕事です。

制作コーディネーター  【目次へ戻る】

制作予算やスケジュール、あるいは内外のクリエイターや担当技術者とのすり合わせ・調整など、制作支援を目的とする事務的な実務全般を担当します。 演出家やプロデューサーが意図する作品づくりを的確に実現化するために、諸条件や問題点を解決し、ポストプロダクションにおける効率的で円滑な運営が図れるように橋渡しをしていく仕事です。 営業的なセンスは勿論のこと、業界動向や制作フローに必要な技術分野の知識も必要とされます。

技術コーディネーター  【目次へ戻る】

仕上げ作業を中心として作品全体に携わり、演出家のイメージを最も効果的に具体化していく過程で技術セクションの統括的な管理を担当します。 管轄する仕事の範囲は、編集、特殊効果にとどまらず、撮影、CG制作、テレシネなど、作品の仕上げで必要となる作業全般におよんでおり、近年はデジタル技術を背景とした表現技法の多様化や、制作フローの複雑化にともない非常に重要な役割を担っています。 ポスプロのみならず制作の上流工程とも連携しながら現場をまとめ上げていく必要性があるため、ワークフロー・制作環境・品質管理など、多岐の分野に精通した幅広い知識と経験が要求されます。

営  業  【目次へ戻る】

ポストプロダクション業務全般にわたる営業を行ないます。近年の技術の進展を踏まえ、効率的、効果的な制作技術を提供する提案型営業が重要になっています。そのため、営業部員においても確かな技術知識が必要とされます。

業  務  【目次へ戻る】

ポストプロダクションが行なうすべての業務のスケジュールを調整・進行していく総括的責任部署です。スタジオブッキング・業務進行・納品・素材や資材の管理・納品物の配送など、顧客と自社営業や技術部門の接点となって働く重要なセクションです。

問い合わせ先

一般社団法人日本ポストプロダクション協会

 映像音響処理技術者資格認定制度事務局
 〒160-0014 東京都新宿区内藤町1番地 内藤町三洋ビル7階
 TEL:03-3355-6587  FAX:03-3355-6421
 E-mail: